sorae workshop vol.1 実施報告

沖縄県子ども若者みらい相談プラザsorae(ソラエ)は、学校や仕事、生活の悩みを抱える子ども・若者を支援する無料相談プラザです。ニート、ひきこもり、不登校などのお悩みもsorae(ソラエ)にご相談ください。 (沖縄県子ども・若者総合相談センター)

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sorae workshop vol.1 実施報告

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7月27日(月)、沖縄県総合福祉センターにて、sorae workshop vol. 1 「不登校」をテーマにしたソラエ流ワールド・カフェを開催いたしました。教育、福祉、医療、雇用など各分野から131名の方々のご参加をいただきました! 
学校教職員、スクールカウンセラー、特別支援学校、社会福祉士、精神保健福祉士、大学、医療関係者、臨床心理士、大学、医療関係者、臨床心理士、行政関係者、就労支援員、民間支援団体などなど、本当に様々な分野の第一線の現場で活動していらっしゃる方々にお集まりいただきました。暑い中、たくさんの方々にご参加いただきまして、誠にありがとうございました!

sorae流ワールド・カフェ

今回のテーマは、「顔の見える関係づくり」でした。

子ども・若者の問題は、複数の問題が同時多発的に発生していることが多く、一人の専門家がすべての問題を解決することは不可能といえます。こうした背景から、従来の縦割り的な個別の対応ではなく、地域の複数の専門機関が連携して支援にあたれるようなネットワークを構築しなさい、というのが子ども・若者育成支援推進法(平成22年施行)です。この法律の主旨にのっとって、まずは地域の支援機関が「顔の見える関係作り」できる機会を作ろうと考えました。

着目したのが、アメリカで確立された「ワールド・カフェ」という会議手法です。
4人1組となって、リラックスして、おしゃべりするようにテーマにそったアイディアを交換します。メンバーをシャッフルして同じことを3回繰り返し、アイディアを混ぜ合うことで新たな発想やを導き出そうという手法です。進行役を設けるとその人の考え方がフィルターとなってしまうので、各テーブルには進行役をおかず、あくまでメンバーの自然発生的な対話に委ねます。

この手法に「顔の見える関係作り」という目的を最優先にsorae流のアレンジを加えて行いました。

今回は3つのテーマでテーブルを分けてみました。

  • 「不登校」X「本人の特性」
  • 「不登校」X「家庭の問題」
  • 「不登校」X「社会の問題」

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参加者はROUNDごとに席を自由に移動して、新たなメンバーとテーブルを囲み、全部で3ROUND行いました。

事前にsoraeでもスタッフで何回かリハーサルを行い、どうしたら一番ベストなのか考えて、テーマの設定やルールの設定、進行上の工夫を討議しました。この「sorae流アレンジ」が、どう結果につながるのか? 私たちも初めての取り組みだったので不安を抱えながら当日を迎えました。

アンケート結果
研修の満足度

アンケート(無記名可)の回収は117件(89%)でした。

非常に良い 良い あまり
良くない
良くない 合計
77名 38名 2名 0名 117名
66% 32% 2% 0%

おおむね参加者の方々には満足していただけたようで、スタッフ一同、胸をなでおろしております。

ほとんどの方が「他機関の事例や事情を聞いて視野が広がった」「顔が見える関係が作れて心強く感じた」などの感想をくださいました。「なかなかこうした異文化交流の機会は少ない」「少人数のために発言しやすかった」というご指摘もいただきました。

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研修内容へのご意見
ご意見 人数
答えの出ないもやもや感が残った。 3名
話をする人が偏っていた。 3名
地区ごとにも行ってほしい。 3名
時間が足りない。 3名
もっとテーマの絞込をしてほしい。 2名
講習形式の時間も作ってほしい。 1名
全体で感想のシェアリングを。 1名
  • 答えの出ないもやもや感が残った。
  • もっとテーマの絞込をしてほしい。

まさにこの点が私たちも苦慮したところでした。
当日はあちこちで現場で困っているケースをお話されていらっしゃいました。それだけでもたくさんの気づきがあるのですが、やはり、私たちも支援にあたる者として、未解決ケースの話になればどうしても解決までの道筋をつけたくなります。問題がテーブルに出されたのに、道筋もつけないまま終わるのは「もやもや」と気持ち悪いですよね。
ただ、みなさんが持ち込むケース一つ一つに道筋をつけられるのか? といえばNOで、それではこちらが事例を用意してみては?とシュミレーションしてみたのですが、やはり「分かる人が分からない人に話す」という構図になってしまい、アイディアの交換ができない。そこで、「情報交換」と「人脈作り」という目的に立ち返り、少しふわっとさせたテーマ設定とさせていただきました。「問題解決はしない」とバッサリ切り捨てたわけです。
それでも、やはりこういうご意見は出ますよね。そうですよね。すごくよくわかります。
やはり個々の解決は個別にすべきだと思いますので、ぜひ、お気軽にsoraeにご相談ください。

  • 話をする人が偏っていた。

この点は私たちの仕切り不足だったと思われます。
ワールド・カフェの本来の姿としても、グループに進行役は設けず、カフェでのおしゃべりような自然発生的な対話に委ねることとなっていますが、やはりこのような問題は起こり得ますので、もう少し具体的に仕切りをすべきでした。申し訳ございませんでした。

  • 地区ごとにも行ってほしい。

わかります。
将来的に連携する可能性のある近隣の支援機関と人脈作りをしたいと思うのが当然だと思います。
私どももシュミレーションはしました。参加者名簿を見ながらグループ分けをしようと試みました。ただ、地域ごとにボリュームが違い過ぎて断念したのです。
今後、こうした試みが広がって、各地域で実施できるようになることを願っています。

  • 時間が足りない。

わかります。休憩時間が来ても、どのテーブルもなかなか席を立てずにお話を続けていた様子がとても印象的でした。
自分たちもリハーサルをやってみて感じたのですが、これ、参加者側にも「慣れ」があって、ROUNDを重ねるごとに、自分の話のしかたとか、他の人への話の振り方とか、要領がつかめていかなかったでしょうか? おそらく、この研修は毎年やっても参加する価値のあるものにできると思いますので、だんだん、参加者側の慣れによって解消していくこともあると思われます。
ただ、時間の仕切り方とか声かけのしかたについては、運営側にも改善の余地があると思いますので、もう一度スタッフで討議してみたいと思います。

  • 講習形式の時間も作ってほしい。

今回は、soraeの研修を企画する上で、知識・技術の向上という縦軸の方向性と、連携を強化するという横軸の方向性を分けて考えました。講習形式の研修は、あらためて冬季に実施する予定です。ただ、せっかくお集まりいただいているわけですし、ご要望の主旨もよくわかります。最初の30分の時間で、soraeの事例発表など簡単なセミナーは可能だと思われます。今回はsoraeとして「はじめまして」の要素が強かったので、紹介程度に納めてしまいましたが、次回以降はぜひプチ講習と組み合わせていきたいと思います。

  • 全体で感想のシェアリングを。

おっしゃる通りです。シェアリングは大切ですよね。
貴重なご意見をありがとうございます。

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告知・予約方法について
  • 予約確定の連絡を。

この点は本当に申し訳ございませんでした。心よりお詫び申し上げます。
当初は定員50名だったため、定員超えの場合には抽選としておりましたが、予想以上の申し込みをいただいて完全に混乱いたしました。ご予約をお断りせずに2会場で実施と切り替えたわけですが、その準備に追われてしまい、気づいたときには手遅れという状態でした。以後、気をつけます。

  • 年度初めに年間計画を。

はい。研修参加していただくためのご提言をありがとうございます。
行政機関や学校は、年間計画で決まってますもんね。
ただ、私どもの事業は単年度計画のため、どうしても年度初めは出遅れてしまうのです。今後、沖縄県担当部署と調整していきたいと思います。

  • メールでお知らせがほしい。

ありがとうございます!
インターネットの告知については、soraeのfacebookもご用意しております。ぜひ「いいね!」を押してください。ブログの更新やイベントのお知らせなどの更新情報が流れるようになりますので、お役立てください。

  • 教育委員会に連絡を。

ご迷惑をおかけしました。
学校への告知については、県担当部署と教育庁との調整のうえ行いましたが、途中で手違いがあったかもしれません。次回は慎重に確認のうえ進めさせていただきます。ご指摘ありがとうございました。

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今後の研修へのご要望
ご要望 人数
同じ形式の研修 13名
相談支援技術 12名
支援機関との連携方法 10名
家庭介入・支援 6名
支援事例 5名
発達障害 5名
同じ形式でテーマを掘り下げて 3名
キャリア教育 2名
ケース会議運用方法 1名
情報倫理 1名
離島の悩み 1名

貴重なご意見をありがとうございます!

今回、実際に現場で活躍されている方々が何でお困りなのか、直接お話しをお伺いできたのは、私たちにとって大きな収穫でした。

今回の形式の研修を受け入れてくださったのは何よりも嬉しいことですが、やはりそれは日頃、多分野の方々と交流する機会が少ないことの裏返しだと思います。相談支援技術と一言で言っても、そのアプローチの仕方はたくさんあります。アンケートに文字として残ったのは5〜6名ですが、「発達障害」「家庭介入・保護者支援」という言葉は、あちこちの模造紙にたくさん出てきたキーワードにもなっていました。

優先順位が高いものから、一つずつ「縦軸系」の講習を企画していきたいと思います。

今回は参加者の皆様方、貴重な時間をシェアしていただいて本当にありがとうございました。
soraeスタッフ一同、心より感謝申し上げます。
また次の機会にお会いできることを楽しみにしております。

支援機関マップは夏休み明けにはお届けできるように頑張ります。
また忌憚なきご意見をいただけたら幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

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